備忘録

ヅカヲタの旅道楽、食い道楽

ビエント・デ・東京砂漠〜はじめての泊まり遠征

5月になった。
新社会人になってひと月が経ったが、私は元気だった。今週末の予定を思えば、無限に気力が湧いてくる。贔屓に会える。一人でホテルに泊まる。空いた時間は何しよう。GWも当たり前に働いたが、夢の地図を広げれば心はたちまち癒された。




4ヶ月ぶりのご贔屓!!!!





〜おことわり〜
今回は前回のやつに比べて大したことしてないし文章もかなり取り留めのない感じになっています。まあ前回だって別にそんな大したことしてないけどね。今回はさらにダラダラした日記なので、まじで暇で暇で頭掻きむしってる人だけ読んでくださると嬉しいです。
〜おことわりおわり〜

爆睡してたら東京に着いた。

前日ハイになって3時まで寝なかったため、座席に座ると同時にのび太並のスピードで入眠した。到着時刻は午前9時半過ぎ、持っているチケットはソワレのみ。だが、それまではフォロワーと友達が遊んでくれる。

夢介の予定がなくなってしまった縣さんファンのフォロワーと、品川アトレのサラベスにやってきた。フォロワーはフレンチトースト、私はゴールディーラックスなるものを注文。出てきたのはスモークサーモンとクリームチーズスクランブルエッグだった。卵は程よい硬さでサーモンの塩気とよく合い、何がどうゴールディーでラックスなのかはわからないがとってもおいしかった。

食べながら、あがあみの話をした。

縣さんは同期と喧嘩してまで彩海さんを分担さんに指名し、彩海さんは縣さんの卒業式で泣き(それが可愛かったのだと縣氏からドリタイでマウント取られたのは記憶に新しい。誰も勝てない)、その後二人とも同じ組に配属され、新公ワンツーにバウワンツーで、運命のコンビは有終の美を飾ることとなった。

二人が隣同士で並ぶにはもうタカスペとか運動会とかしかないのだ。寂しいな………いや、待て。二人ともめっちゃ運動神経良さそうやな………二人揃ってリレーメンバーに選ばれちゃったりして……コーナーを奪い合うあがあみ…もしくは椅子取りゲームで椅子を奪い合うあがあみ……



見えた…………完全に見えた。

また、どこかできっとあがあみに会える

オタクの視線は常に前!(ヅカヲタハンサムガイ)

フォロワーと固く再会(?)を誓い合い、別れた後は秋葉原に向かった。

あまりにもくもり

歩行者天国というものを初めて見た。ちょうどそうなるタイミングだったようで、街ゆく人が皆信号を無視して車道を歩き始めたので東京怖!!!!?になったのだが、すぐに歩行者天国の看板が立てかけられた。都会だな〜

はじめてのホコテンを歩き、友達に会いに行く。

友達。

東京遠征するって言ったらその日会えるよって言ってくれたがまさかお給仕スタイルとは思わないじゃん。ありがとね。今日もかわいいね。

これはメイドさんがくれた、メイド喫茶で贔屓への手紙を書く私の図。(スマホで下書きをしている)いや前日に書きなさいよ私。3時まで起きて何してた?(A.YouTubeでゲーム実況みてた)

その間友達はTwitterをしていた。隣のおじさまがメイドさんと喋りながらテンション上がったのか机をボンボコ叩くので字がよれよれになった。あと、なんてことない市販品なんだろうけど、トマトジュースが美味しくて3杯くらいおかわりした。写真はないけど食感がパンに近いたこやきも食べた。

チェキもしっかり撮った。月のマークと、お肉の絵(彩海さんのおとめ参照)を描いてくれた。観劇が直後に控えてなければ泡の一本や二本開けてあげたかったのだけど、それは次の機会に。必ず!

メイドさんのお見送りを受け、お嬢様気分で信濃町駅へ。ついにメインイベント、ブエノスアイレスの風の観劇である。

道中、小3くらいなら「これが国会議事堂だよ」って言ったら信じてくれそうな建物があった。ほんとは何かの記念館。

信濃町、なんだかお上品でハイソな感じ。前回行った横浜に似て、緑が多い。教科書に載ってそうな街というか…キッチリ清潔に整備されてる感がすごい。ピースフルプラネット。(?)

とか言ってたら国立競技場が現れた。なるほどね〜〜!!!!!!!!これが…なんというか…色々、色々あった国立競技場か……生で見れてよかったです。この日は陸上の大会?みたいなのをやっていたぽい。ここからもう少し歩く。

あっ

あわわ


どうしよ。着いちゃったよ。ここまで来たらもう引き返せないよ。いや引き返さないけど気持ち的にはちょっと待ってほしい。はじめての贔屓がいる月組、失礼のないようにしなくては……。自分、リズム感には自信があるので拍手は任せてください!!(リズム天国は舞浜のほうでしたね)


〜開演〜

〜幕間〜



※以下本編のネタバレを若干含みますので見たくない方はチャーハンの画像があるところまで飛んでください。




……………。




マルセーロ君かわいい

いや一幕のマルセーロ君ってフローラから金むしり取ってイサベラに酷いこと言ってニコラスにボコされるだけでかわいいポイントなんか何一つないんだけど。


それがなんか逆にテンション上がってきた。贔屓の役がここまで抒情酌量の余地なしのチンピラなことある?でも顔がかっこいいしかわいい。

そんな顔でありながら声の響きが相変わらず素敵。でもやっぱりかわいくて首のバンダナがおくるみに見えてきた。


そんでもってパンフに載ってるスチールがかーーーーっこいいんだ……お化粧変わった気がするよね………パンフ開けた途端Twitterとかによく流れてくるしゃべくり007のくりぃむしちゅー上田の「好き〜」になった。伝わる?


てか月組みーんなお芝居が地に足ついてて上手だなあ。すごいや。ありちゃんは立ち振る舞いや仕草の一つ一つが本当にかっこよくて、バーテン姿がちょっとArkadia思い出す感じでドキドキした。

そして天紫さんは凛として艶やかで、でも弱くて痛々しいイサベラ。たぶん、この物語の筋に立つ上で完璧なキャラクター造形だと思う。

おだちんはうますぎて笑ってしまう域、ふとした台詞の自然さがすばらしくて。(リリアナに言う「何言ってるかわからん」とか)

ぱるくんは髭の似合うビジュアルと声色の優しさゆえに、絶対マザコンモラハラやけど別れたいかっていうとそうではなくて…感が怖いくらいに出ていて最高。みかこちゃんのお芝居は多分こんなにガッツリ見たのは初めてだったけど声がスッキリと聡明で、台詞回しは少し洋画っぽくてとても好みだった。

舞音ちゃんはドンピシャキャスティングだったと思うけど、幼い頃から憂き目にあって大人びてしまった部分と何も分かっていない幼い部分のアンバランスさがうまかった。何より106期で暁さんや風間さんと渡り合ってんのすごすぎる。

色々感想を並べてみたが基本的には4ヶ月ぶりに贔屓に会えた喜びでしあわせ〜〜!!!!になってしまっている。ふわふわしている。ふわふわしたまま2幕へ突入。


〜終演〜


……………………………。


こわいんだけど


あんなにチンピラで可愛い可愛い思ってた手負いのねこちゃんがライオンになっちゃったよ。もう骨も残ってないよ私は。本編も色々感想あるはずなのにフィナーレのタンゴでぜ〜んぶ無くなっちゃった…………………………………。

彩海さんがカワイイ期からオラ期に入ってきているのはそろそろオタク以外のみなさまもお気付きになり始めたところかと思うんですが、そのオラみがアップデートされてましたね。何?あの天紫さんを見つめる瞳の慈しみというかじんわりとした温かみ。あれが包容力…?多分天紫さんの娘役力も大きく作用してるんだろうなあ、本科予科だし。天紫さんの彩海さんを見つめる瞳もまあ艶やかで慈愛に満ちてて。娘役さんの視線が男役さんの色を変えるの、本当にあるんだなあと。今回組んでくださって、本当にありがとうございます。いや〜……好きだ………。


本編はね。彩海さんはとても希望のあるマルセーロで、だからこそ最後どうしようもなくて、それでも前を向く姿勢が見えて泣いた。決していい人とは言えないけど、悪人にはなりきれない普通の青年だったんだな、マルセーロ。

逆にニコラスはまた風に吹かれてどこかへ行っちゃわないか心配になった。イサベラもまた、ニコラスの寂しさに共鳴しているように見えた。ビセンテエバは大丈夫だろうか。お互い好きであることは間違いないのだろうけど、エバビセンテより先に行ってしまわないだろうか、ビセンテは意固地になってエバのことをがんじがらめにしてしまわないだろうか。リリアナはリリアナで、一度恋をして、決着をつけずに美しい思い出にしておいた人を今更、兄貴だなんて心からはきっと思えるはずがなくて。

それでも生きていかなくてはいけない。ドラマチックなことなどそうそう起きない。それでも毎日風に吹かれて、生きていくしかない。葉っぱと違って人間だから、もしかしたら何か変わっていくかもしれない。そんな物語であった。


チャハ。ネタバレ避け勢おまたせ。(追記・結局アップできたのギャツビー集合後だから多分そんなやついないね)

終演後、同担フォロワーとチャーハンを食べた。

だけど元々はチャーハンの予定ではなかったのだ。


元の予定。ブエノスアイレスってことで、アルゼンチン料理。神泉にあるコスタ・ラティーナさん。アサードにワイン、エンパナーダも外せないよね〜なんて言いながらお店に向かったところ。

満席だった


なめてた。なめてたよ、トーキョーシティ。

その後フォロワーとなんとかして南米料理を食べようとインターネットを駆使するも、ことごとく閉店、営業終了間近。諦めて新宿に帰った。

それでも、気の合う同担と話すのは楽しい。意外と飲食店のない新宿を彷徨いながら歩いた。彩海さんのことがもっと好きになった。次はギャツビーで会えたらいいな。

フォロワーと別れ、日比谷にやって来た。

実はこの日はヴェネポァのスカステファーストランで、スカステが映るレム日比谷に泊まりに来たのだ。東京劇場で観劇したことないのにホテルだけ先に泊まっちゃう。写真は「すしざんまいの人のカーネルサンダースみたいなやつあるんだ…」と思って珍しくて撮った。たぶん。

レディースプランにしたら、アロマ付き加湿器みたいなやつがついてきた。においが5種類くらいから選べて、グレープフルーツを選んだ。すごくいい匂い。丁寧な感じ。いい女って感じ!

はいプラマイゼロ。

ヴェネポァ観ながら、快適な夜を過ごした。ありがとうレム日比谷。

翌朝、チェックアウトした途端これで感動した。ほんものの東京宝塚劇場

13時公演まで時間があるため、ちょっと銀座を歩いてみることに。

未来感がすごいルイヴィトン。シアーでかっけえ。

ほんもののGINZA SIX!!!

椎名林檎をごくごくライトに通ってきたオタクなのですが、高校時代友達とハモろうと思って「目抜き通り」のトータス松本パートを風呂で延々と練習していた時期がありました。だから本物が見られて嬉しい。

GINZA SIXのなかみ。この時はなんかもくもくの鹿がいた。おしゃれ。

GINZA SIXに来たのは蔦屋書店におしゃれなポストカードとかレターセットとかがないかなぁという目的もあったのですが…

見覚えありすぎ


タイミングよく本城直季さん(95周年の時に宝塚とコラボして写真集出してた人)の特集?コーナー?が組まれており、運良く『Amour それは…』のポスカを手に入れたのだった。私、たまにそういう運を発揮する。

ちなみにGINZA SIXの蔦屋書店、フォロワーの文具ブームに乗っかって言うと、万年筆とかたけえペンはすごい豊富に置いてありました。あとディスプレイが全部オシャレで至る所にアーティストの作品があってとても楽しかったです。

その後、ブエノスmy青年館楽を観て…(この回のタンゴはすこしクールめであった。それはそれで好(ハオ))

東京に戻ってきた。

グランスタ東京でお土産を…と思ったのだが。

グランスタ東京ってさ!!!!スマホとかで調べたらすごいおっきいお土産屋さんだよ!ここに行ったらなんでもあるよ!みたいに書いてあんのにさ、グランスタ東京自体が四方八方に散らばってるやん!!!!難しい!!!!どこに何があんのか全然わからん!!!!


〜イメージしてたグランスタ東京〜

〜実際のグランスタ東京〜

きったねえ図解で失礼いたしますわ。つまりこういう認識の齟齬があったわけですの。せめてワンフロアに散らばっているならまだしも、地下階にもあってそれも含めてグランスタ東京です〜なんてことになったらもうお手上げですわ。ニコラスもびっくりなレベルで東京駅をぐるぐると彷徨い続けましたわ。そもそも"グラン"って付けるからにはどっしり構えててくださいまし?グランカンタンテとえらい違いですわ。

萩の月の白いやつはなんとか買えました。

光と闇の狭間を吹き抜けながら手に入れたものたち。

そんなこんなで新幹線の時間がやってきて、時速285km/時で大阪へ。

グランスタ東京迷宮であたふたしながら弁当を見てたら横に来たおばさまに「あんた並んでんの!?並んでないの!?」って詰め寄られて全くその気はなかったのに「あ、な、ならんでます…」って言っちゃってそのまま買っちゃったお弁当のお味はどうかしら?

tasty…

うまい。あの時私に決心させてくれたおばちゃんありがとう。すごいうまい。海苔、シャケ、ちくわの磯辺揚げ、卵焼き、柚大根、菜葉、糸こんとたらこを混ぜたやつが乗ってるんですが全部おいしい。特に糸こんとたらこを混ぜたやつがちょうどいい。シャケもちくわも大きくて満足感がすごい。調べたら普通にめちゃくちゃ有名なお店だった。

新幹線での飲酒ってなんでこんな楽しいんやろね?冷静に考えたら高速で移動しながら酒飲んでる状況結構面白いけどさ。

ちなみにこれは桜島どりの唐揚げ。桜島。美味しい鶏肉と彩海せらを育んだ大地。



ああ、あんなに楽しみにしていた、人生の糧にしていた遠征も終わってしまった。全国ツアーとかないかな。(追記・振り分けられるか知らんけどあったね!!!!)いつか桜島にも降り立ってみたい。社会人になって、そこそこ楽しくやれているけど、やっぱり人生には旅と宝塚がなくちゃ。次はどこにいこうかな。それまでお金貯めよう、頑張るぞ。とかいうてるまにギャツビーが始まる。生きねば。風に吹かれながら、生きてゆかねばね。


〜完〜